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目のかかりつけ医ドクター井上がアドバイス! シニア世代の目を守る10のポイント
5 シニア世代に多い、目の病気
年齢とともに、目にもいろいろな病気が出てきます。 1つめは誰でもなるものの、治療が可能で治せる病。老眼と白内障があります。
老眼は誰でもなりますが、老眼鏡という眼鏡で治療可能です。白内障も一定の年になれば誰にでも起こります。ただ体質の差などで、人によっては症状としては出ません。白内障はひどくなると、目がかすみ、見えなくなってきますが、手術をすれば治せます。

2つめは早期に発見、治療すれば悪化が防げる病。緑内障と糖尿病網膜症があります。
緑内障もいろいろありますが、シニアに一番多い緑内障は早期発見で進行を防止できます。しかし最初は自覚症状がない病気なので、まめな検診で早期発見することが大切です。
糖尿病は進行すると目に障害が起きてきます。最初は眼底出血。眼底の中に小さな出血が起きても症状が出ないため、気づかずにいると、だんだん黄斑部という網膜の中心部などに出血が起き、視力が落ちてきます。この糖尿病網膜症も検診による早期発見で進行防止が可能です。

3つめは現在のところ、早期に発見しても治療が難しい病。加齢黄斑変性と網膜の血管の閉塞症は、どちらも黄斑部という網膜の中心部に最初に来るため、発見されても治療が難しく、その上決定的な治療法が現在ありません。

6 白内障とその手術
白内障にも生まれつきの白内障や、怪我でなる白内障などもありますが、いわゆる老人性の白内障は、加齢によって起こってくる水晶体の混濁です。 水晶体とは目にある凸レンズです。物を見るときには凸レンズの中心で見るので、周りの方が白内障になっても視力には関係ありません。

しかし中心部がなると、ほんの少しでも視力が落ちてきます。 白内障は手術で治りますが、問題はいつ行うか、その時期です。昔は手術方法が未熟で、真っ白になったほうが手術が容易だったため、進行が進むのを待ちまました。しかし、現在は早期の手術が容易になったことから、逆に早すぎる手術が行われがちです。白内障の手術で失敗すれば失明することもありますから、不要な手術は行うべきではありません。

手術の適切な時期は、患者さんが白内障の進行によって、生活に支障をきたすようになったときです。いつ不便さを感じるかは、人それぞれ生活によっても異なります。車を運転するなら免許が更新できないだけでも不便ですが、家にばかりいる人はそれなりの視力でも十分です。

また目は2つあるため、片方が真っ白で見えなくても、もう片方がしっかり見えれば不自由を感じない場合もありますが、手術は必要です。 生活の不便を感じなければ手術の必要はありません。逆に不便を感じたなら、そのときが手術の時期です。

7 緑内障は早期発見と早期治療
緑内障は眼球の内部の圧力が上がり、そのために視神経が圧迫されて損傷を受け、視野が欠けていく病気です。しかし、視神経の内部の圧力が正常でも視野が欠ける正常眼圧緑内障が増えており、とくに日本では非常に多いことがわかっています。
正常眼圧緑内障という人は、眼圧検査では分かりません。眼底検査で視神経を診たり、視野検査を行って発見する必要があります。
緑内障で一度損傷を受けた視神経は元には戻りません。治療は進行を止めるためのもの。治る病気ではなく、一生治療し続けなければなりません。
治療は点眼薬をつけることですが、一生、毎日目薬をさし続ける必要があります。これはなかなか大変なことです。しかし、それをしないと、緑内障が進行してしまいます。
せっかく検査で発見されたのに、面倒だと放っておき、悪くなってからあわてて治療を受けに来る人もいますが、すでに損傷した視神経を救うことはできません。後の祭りです。
きちんとした検査を受けて、少しでも早く病気を発見、一刻も早く治療を開始して、きちんと薬をさし続けることで、自分の視力を守りましょう。
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