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目のかかりつけ医ドクター井上がアドバイス! シニア世代の目を守る10のポイント
1 目の疲れが気になり始めたら、まず老眼対策!
人間は誰でも、年を取ってくるにつれて近くのものが見づらくなってきます。これが、加齢によって近くを見る調節機能が衰えてしまう“老眼”です。よく、近眼の人は老眼になりにくい、などと言われますが、そういうわけではありません。老眼になる前の目の状態、たとえば遠視や近視の程度によって、見えづらさを自覚する時期が早かったり遅かったりするだけで、45歳を過ぎる頃には誰もがなるものなのです。

遠視の人は遠くのものがよく見える、つまりピントが遠くに合っているために、近くがすぐに見づらくなり、早い時期から老眼鏡が必要になってくるのです。対して、近視の人はピントが近くに合っているために、本当は老眼が始まっているのだけれど、遠視の人に比べれば老眼を意識するのが遅い、というだけなのです。

老眼が始まった目は、小さな文字を読むためにピントを無理に合わせようとします。これは目にとって負担がかかることなので、それまで以上に目の疲れを感じやすくなります。「なんだか最近、目が疲れやすくなったな」と感じるようなら、気付かないうちに老眼が始まっているのかもしれません。早急に、ご自分に合ったメガネやコンタクトレンズで調節するようにしましょう。

2 きちんと調節したメガネ・コンタクトレンズを正しく使う
何かを見ようとするときには、人間の目はその位置にピントを合わせようとします。これが目の調節という能力ですが、近視の人は遠くが見づらいので、遠くがよく見えるように調節したメガネを掛けます。

私も弱い近視ですから、運転をするときにはメガネをかけて、きちんと遠くが見えるようにしています。また、小さな文字を読むときには、読書用のメガネをかけています。要するに、見る対象までの距離に適したメガネをかけることで、そこにピントがちゃんと合うようにしているのです。シニア世代ともなると、目の調節能力は衰えてきますから、パソコンをするのでもとても目が疲れます。

これは、パソコンの画面に一生懸命ピントを合わせようと無理して見ているせいですので、どうしても目が疲れるのです。ですから、目を必要以上に疲れさせないためにも、きちんと調節されたメガネやコンタクトレンズを、状況に応じて正しく使い分けることがとても大切なのです。

3 急に視力が落ちたり異常を感じたら、まず病院へ
パソコンなどのOA機器を使う人は、神経を集中させて画面を見ていますから、どうしても目が疲れやすくなります。目を酷使すると当然疲れますが、しかし目は疲れると悪くなる、というわけではありません。

ピントを合わせる目の調節能力などは、疲れによって低下することもありますが、視力は網膜の細胞の機能ですので、急に見えづらくなるのは目の器官に異常がある、と考えるべき。突然視力が落ちたり、目がかすんだりする場合は、白内障などの目の病気が隠れていたり、網膜機能など目の器官の異常が原因と考えられますので、すぐに眼科医で詳しい検査を受けましょう。年齢的に目の病気が起こりやすいシニア世代は、小さな症状も見逃さずに必ず眼科を受診することが、クオリティオブライフのためにも重要です。


井上眼科病院理事長 井上治郎
4 適度に目を休め、意識的にまばたきをする
読書でも、パソコンでも、集中してやっているときには、どうしても目をいっぱい使って一生懸命見ています。とくに近くの文字や画面を見ようとすると、目に力を加えてピントを合わせようと調節しますから、目も疲れるんですね。ですから、一定時間目を使ったなら、休めることが大事です。

一定時間というのは個人差がありますが、大体パソコンなどは1時間以上続けてやらないで、30分とか40分で一度目を休めるようにするといいですね。目を休めるというのは、目をつぶるとか、遠くをぼんやり見るとか。人間の目というのは、休んでいるときには遠くにピントが合っているんです。ぼやっとしていても、遠くのある点は見えているでしょう。だから、パソコンをやめる代わりに新聞を読んだりしても、目は休まらないんです。また、目を見開いて見ているときには、自然とまばたきが減ってしまいます。

まばたきは、目の表面に涙を行き渡らせて潤すという働きがありますが、この回数が減ってしまうために段々目がかすんできます。パソコンなどに熱中してまばたきが減ると、目の表面の涙が蒸発してなくなった状態が長く続いてしまうので、ドライアイになってしまうんですね。目を守るためには、まばたきを意識してたくさんしたり、あるいは目薬をさして水分を補うといいでしょうね。
 
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